フィクション

ウイルス?花粉?のせいか、心がザワザワすることが最近多い。人のせいにしたくないから、他に気持ちをぶつけるところを探しているだけなんだろう。

 

自分と似た意見や素敵だなと思う言葉が出るのに対し、自分と趣向の異なる考え方や不快になるような物言いが同じくらい溢れる。それが“社会”。全部引っくるめて。

良いか悪いか判断を下さなければならないというのではなく、そういうもの。自分が、あるいは誰かが、どれだけ素敵な言葉を投げかけたとしても、皆が意図した通りには動いてはくれない。自分が、あの人が、無力なせいじゃない。“社会”がそういうものなだけ。

 

そんな諦めを抱きつつも、どこか抵抗したがっている自分がいる。自分は自分に出来ることを、目の前のことに一生懸命向き合えば良い、それで十分。そう思っているのに。“社会”をどうにかできないかなと考えてしまう。

 

ウイルス騒動が収束して花粉も穏やかになる頃にはまた気温や人混みに対して心をザワつかせているんだろう。