良さ、難しいもの

好きを語るのと良さを語るのは似ているようで難易度がぜんぜん違う。

良さはタイミングや文脈に依存する。

複数の要素が絡み合うことで良さが感じられると思っているので、一言でまるっと纏めるように表現するのは少し表面的すぎやしないかと感じてしまう。

 

文脈に依らない純粋な良さというものは存在するか。そもそも良さとは人間の主観である。何物からも切り離されたものには良さという概念は付加されていないし、評価を与えることは他者との関わりを意味する。

極端な考えかもしれないが、そういう意味で純粋な良さというのは存在し得ないという論を持っている。

 

(少し話は変わるが、「客観的な評価を」と求められることがよくあるように思うが、客観的な評価なども存在しないと考えている。評価とは全て主観的である。いわゆる客観的な評価とは、全ての人が同じ結論に達するという主観的評価の特異な例のことを指す。)

 

良さの話に戻る。だから、文脈を共有できていない人に作品などの評価を求められるとすごく困ってしまう。(最近何回か困った経験があったのでこれを書くに至った)もっと簡単に良さが伝えられるようになりたい。そういえば、前にも布教は苦手だ、みたいな内容のブログを書いたことがあることを思い出した。

 

克服する方法はまだ自分の中でまだ固まってるわけではないけれど、もっと丁寧に物事を見るしかないのかな。